春の甲子園を見ていて、
ふと昔のことを想い出した
あれは何年前だったかしら?
確か岩手県の大船渡高校が
選抜で活躍した春
妊娠中の妹が、夫の転勤で
東京から盛岡に引っ越すとのことで
子供がいなくて身軽な私は
高槻から盛岡に手伝いに行った
そこそこ片付き、
さあ、明日は帰る…という夜、
妹の夫は予定があったのか
妹と二人、食事に出かけた
ガイドブックに掲載の鰻屋に入った
…のだが
お店の外も中も
煙も、蒲焼のあの香りもしてなくて
お店全体がシ~~ンとしている
「鰻重を頂きたいのですが」と伝え
「こちらへどうぞ」と
2階の座敷に通された
「鰻重ですね」、「はい」と
注文したものの、
メニューには時価となっていて
思わず「幾ら持ってる?」と
2人共ドキドキし始めた
(その頃、カードを持たなかった)
鰻重と肝吸いが運ばれてきて
食べ始めたものの
イマイチ落ち着かないまま…
値段が分かったのは
支払いをする時…だったか
一人前3500円で
トンでもない額でなくホッとしたが
当時としては高かった
その数か月後の7月に生まれた甥に
一応確認のメールをしてみた
「何年生まれ?」
「1984年」
調べてみたら、大船渡高校は、
1984年の選抜で準決勝まで進んだ
北国の高校は、春の選抜は弱い
…といわれる中、
引っ越した岩手県の高校が活躍し
憶えていたのだと思う